Orchestre du Dimanche

ツィンバロン


ツィンバロン独奏者:中川 陽子さん について

 第10回演奏会での演目のひとつ、コダーイの組曲『ハーリ・ヤーノシュ』では、ハンガリーの民族楽器 ツィンバロン が活躍する場面があります。今回、この楽器を演奏していただく 中川 陽子 さんを御紹介します。

桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学ピアノ科卒業。
1991年ハンガリーに留学。コダーイメソードに基づく音楽教育及び、ピアノ指導 法を学ぶかたわら、現代ツィンバロン奏者の第一人者であるファービアン・マールタのもとでツィンバロンを習い始める。
1993年セント・イシュトバーン音楽院ツィンバロン科に編入し、ハンガリー政府 給費生となる。
1994年第1回ブダペスト・ツィンバロンフェスティバルに参加、特別賞受賞。
帰国後、新日フィル、京響、東京シティフィルその他、数多くのオーケストラと共演。

ツィンバロンという楽器

 ハンガリーの代表的な民族楽器ツィンバロンは、その起源をアジアに持つとされ、その音色もどこか東洋的です。
ペルシャの宮廷音楽を演奏するにあたって最も重要な楽器とされている「サントゥール」というイランの民族楽器が、ツィンバロンの原型であると考えられていますが、中国の少数民族やモンゴルの遊牧民の間にも、ツインバロンにとてもよく似た楽器が現在でも残っています。

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 ツィンバロンは、台形の木箱(重さは約100kg)に、金属の弦が全部で123本、横に張られています。音域は4オクターヴあり、細いバチで弦を打ち鳴らして演奏します。
 金属の弦を打ち鳴らすという点では、ピアノの遠い親戚ともいえるでしょう。

 ツィンバロンは、ハンガリー民謡や民族ダンスの伴奏に用いられる民族楽器のひとつですが、今回のようにオーケストラと共演するという珍しい「ハーリ・ヤーノシュ組曲」の中では、ハンガリージプシーの華やかな演奏スタイルも取り入れられています。

文:中川 陽子さん

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