オーケストラ・ディマンシュ第11回演奏会
かいせつ
チャイコフスキーの交響曲
チャイコフスキーは、19世紀ロシアを代表する作曲家です。彼の作品は美しいだけでなく、深い意味を持っているものも少なくありません。当時のチャイコフスキーは生活上のなやみを持っていたので、人生や、人の運命などについて考えていました。この曲は、人生のいろいろな場面をあらわしたもので、チャイコフスキー自身が手紙の中で説明しています。悲しい場面、楽しい場面、苦しい場面、元気の出る場面などなど、皆さんもいろいろな場面を想像しながら聴いてみて下さい。
第一楽章
人間を支配する運命が示されます。どうにもうまくいかないとき、人は夢にひたることで、つかの間の幸せを感じますが、現実に引き戻されてしまいます。
第二楽章
仕事や勉強に疲れて、家でひとり、昔の思いでにひたります。なつかしい感じのする歌が聞こえます。
第三楽章
とりとめもない夢の中に、いろいろな模様が浮かんでは消えていきます。弦楽器が指で弦を弾いて出す音は、明かりがチカチカとついたり消えたりするみたいですね。
第四楽章
お祭りを見ていると自分も幸せな気分になります。そうです、まわりの人々の幸せを見ることが、自分の幸せでもあるのです。
ラフマニノフの交響的舞曲
ラフマニノフはピアニストとしても活躍した人です。ロシア革命の後、アメリカに渡った彼は、ずっと故郷のロシアに帰りたいと思っていましたが、帰ることはできませんでした。この作品は、もう自分が長くは生きていられないと感じた彼が、「人生ってなんだろう」という考えを、踊りの曲であらわしたものです。もともとは、それぞれの曲に人生を意味する題名がついていましたが、今では使われていません。
第一楽章
人生の元気な明るい時期をあらわしています。ちょっと不思議なリズムですね。これはジャズを意識したものだと、いわれています。
第二楽章
なんだかお化けが出てきそうな、ちょっと恐い感じのするワルツです。
第三楽章
500年以上も前から伝わる、「怒りの日」という聖歌が聞こえます。この歌は、“死”をイメージしていますが、それに対抗して、キリストの復活を喜ぶ歌も聞こえてきます。最後に響く、どらの音が、とても余いんを残して、「死ぬことと生きること」についての曲が終わります。
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