オーケストラ・ディマンシュ第8回演奏会


かいせつ

幻想交響曲

ベルリオーズ
 ベルリオーズはスミッソンという有名な女優を好きになったのですが、相手にされませんでした。そこでこんな物語の曲を書いたのです。 ある音楽家が、かなわない恋をしました。彼は、絶望して、自殺しようと薬を飲むのですが死に切れず、悪夢を見ます。これはみな、こわい夢の物語です。

第一楽章「夢、情熱」

 主人公のゆううつや彼女へのあこがれ、恋、あきらめなどがあらわされます。彼女は、ある決まったメロディーであらわされています。このメロディーはこのあともずっと出てきます。

第二楽章「舞踏会」

 主人公は舞踏会の会場にいる自分を見ています。踊る人々の中に彼女の姿を見つけますが、近くへいくこともできません。

第三楽章「野辺の風景」

 羊飼いが笛を吹きあっているのが聞こえます。主人公は野原でひとときの安らぎを得ていますが、ふと「彼女がうらぎったら」という思いにかられてとても不安になります。遠くに雷が鳴るのがきこえます。ふたたび笛がきこえますが、もう片方の答えはありません。とてもさびしげな終わりかたをします。

第四楽章「断頭台への行進」

 主人公はついに彼女を殺してしまいました!その罰で、主人公は首切り台(ギロチン)へと連れて行かれます。最後の瞬間にふと彼女の姿がめにうかびますが、ついに首を切られてしまいます。

第五楽章「ヴァルプルギスの夜の夢」

 ヴァルプルギスの夜とは、年に一度、魔女や魔物たちがあつまるお祭りさわぎです。死んでしまった主人公は、魔女達が自分のお葬式をしているのを見ていますが、彼女が魔女となっておどっているのを見つけます。


牧神の午後への前奏曲

クロード・ドビュッシー
 近代フランスの作曲家、ドビュッシーは、よく「印象派」といわれます。「印象派」というのは、当時フランスでかつやくしていた画家たちのことで、自然の風景の光の移り変わりをあらわそうとした絵のことをそうよびます。ドビュッシーの音楽は、そうした絵を見るような感じをうける、というので、こう呼ばれるのです。この曲は、マラルメという詩人が書いた詩を、ドビュッシーが読んで、感じたことを音楽であらわしたものです。古代ギリシャの神話に出てくる、下半身が山羊の神さまが、牧神と呼ばれる神さまです。この神さまは、よくお昼ねをしていますが、ときどき起きては、美しい娘の水の精を追いかけて遊びます。葦(あし)の草のしげる水辺で眠る牧神と、水の精たちの姿を思い浮かべながら聴いてみてください。曲のいちばん最後に、とてもきれいな高い音がきこえます。サンバル・アンティーク(アンティック・シンバル)という楽器ですが、まだ人間たちがいなかった頃の風景にぴったりではないでしょうか。


クロード・ドビュッシー
 この曲も、ドビュッシーの代表作のひとつです。海の風景をそのままあらわしたものではなく、海が持つイメージを音楽で表現したものです。

第一楽章「海の夜明けから真昼まで」

 夜明けの朝もやの中から聞こえる波のうねり、だんだんと高くのぼっていく太陽、波がきらめくようすが音で表現されています。

第二楽章「波のたわむれ」

 海へ行ったときに、波がきらきらとかがやいているのを見たことがあるでしょう。波はいつまでもつかれることなく遊んでいるようです。

第三楽章「風と海との対話」

 低いふしぎな音で始まるこの曲は、海とその上をふく風とが話をしているところです。しずかになったり、はげしくなったり、話はいつまでも終わることがありません。いったいどんな話をしているのでしょうか。


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